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聖ゲオルギウス2
聖ゲオルギウスは先ほどの伝説のようにドラゴン退治で名を馳せている。
この伝説は 聖ゲオルギウス=大天使ミカエル 毒を吐くドラゴン=サタン 王女 =聖母マリア 天の戦いが、現世において顕現したものとも言われる。その為ゲオルギウスはミカエルと同様に信仰の対象となっている。 この伝説は異教徒の不信仰に対するキリスト教信仰の戦いというモチーフが如実に表れている。人々の無理解、一人の処女が異教のため生け贄にされる。それに対するキリスト教の救い。そしてその処女を起点としたキリスト教への改宗。繰り返し何度も語られるモチーフである。そのためこのタイプの物語はキリスト教圏で何度も形を変えて語られることになる。 この話のように、わざわざドラゴンを民衆の前に連れて行き、公開処刑するというところが、結構この時代の思想を反映していてるように思う。公開処刑は一つの娯楽であり、悪を断罪するという形で、自分の悪徳をその罪人に仮託して処刑することにより、カタルシスを得る。つまり、毒を吐くドラゴンは、異教を信仰した罪を着せられ、聖ゲオルギウスに殺されるのである。ドラゴンは人々の罪であり、それを背負って死んでいく。ここに奇妙な類似が感じられる。キリストは人々の原罪を背負って、天に帰る。形としては両方とも人々の罪を背負って死ぬのである。 これは人々の罪の外在化することにより、救いを求めるためのシステムではないのか。罪の意識は外在化することにより対処がしやすくなる。例えば、悪霊がとりついたために、彼はあのような行動を起こしたなどとすれば、罪は悪霊にあるのであって、彼にあるのではない。そうやって、再び共同体の中に罪を背負った人物を取り入れることが可能になる。この伝説はそういったシステムが表れたものかもしれない。
by homeandhome
| 2004-07-19 17:19
| ドラゴン
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