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龍と水。
龍は変幻自在の動物であり、小さくなるときには蚕や青虫ほどになり、大きくなろうとすれば天地を包み込むほどの大きさになるという。また「管子」には「龍は水より生ず」とあり、「春秋左氏伝」には「龍は水物なり」と記される。龍の頭上には「博山」と呼ばれる肉の盛り上がりがあり、そこに龍の力の源の「尺水」が蓄えられている。
龍は気候を操る。その力は王に帰せられる。中国の大地を考えた場合、北方では水が少なく、最も必要とされたのは「雨」であったのではなかろうか。老子も「水」を最上の者とし、水は最も「道(タオ)」に近い者として称えている。また水の性質としてどのようなものにも形を変えるという点もある。そう考えると龍という何でも吸い込むトーテムは最上の者である「水」の性質が必要だったのではないだろうか。
by homeandhome
| 2004-05-25 21:42
| 龍
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