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飛龍
京都の知恩院のふすま絵に何体か描かれているのが飛龍と呼ばれる鳥である。翼、身体、尾が鳥で、足にはかぎ爪がある。しかし顔は間違いなく龍の姿をしており、その顔にはひげも生えている。50年ごとにに黄金鳥の姿をとり、その声は悲しみをもたらし、血も凍る狼の遠吠えに似ている。またこの鳥が鳴くとき、飢饉が起こり、疾病が蔓延し、多くの死人が出るという。
ほ乳類の持つ記憶の中に恐竜に対する恐怖が存在するのでは?という大胆な説を唱える人がいるという。その記憶が我々に「龍」という生物をイメージさせたともいう。日本における龍は荒ぶる神としての側面が強く、中国のように絶対的な力を持つ神としてあがめられたわけではなかった。日本における龍の扱いとしては門や、らんまなどに彫り込まれ、家の守護獣としての扱いのほうが多かった。日本ではより神格の高い物として「鳥」が挙げられる。神社の鳥居など、神を表す表象としては「鳥」のほうが歴史がふかい。 この龍は鳥から龍に「堕落した」、だから「凶兆」を運ぶと考えられたのかもしれない。鳥の神格と龍の神格と混じることにより、荒ぶる神としての性格が強まり、人々に対して凶兆をもたらすようになったのではないか。また、凶兆を運ぶときが50年に一度と区切ってある所も面白い。50年はちょうど人が生まれてから死んでしまうまでにあたる。誰も知らない真実を運ぶ物としての鳥、そしてそれは必ず凶兆を運ぶ、もしかしたら円環を為す日本の世界観の中で、アクセントをつけるための存在なのかもしれない。
by homeandhome
| 2005-06-12 18:04
| 龍
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