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天使と性別
通常、一般的見解において、天使には「肉体はない」とされる。そのため性別もない、とするかというと、そうでもない。伝統的な聖書では、天使はほとんど常に男性用語で描かれている。カバラの「ゾハール」の記述によると「天使はあるときは女性、ある時は男性と、異なる姿に変化する。」と記されている。先述の堕天使たちが人間の娘に「欲情する」存在であったということは、天使が「男性」であることを念頭に記述されているように思われる。
天使の性を考えるとき、我々が思考におかなければならないのは一神教が基本的には「父性原理」の宗教であるということである。河合隼雄が語るように「父性」とは「集団の規律に反するものを処断する」性格のものである。その思想の中では神は人々に苛烈なまでの「規律への準拠」を求める。その性質を受け取ったものとして「天使」は基本的には「男性」でなくてはならなかったのではないだろうか。また「神」自身も「父なる」という枕詞が付くように男性的なルールを体現している。 しかし中世頃になり「マリア信仰」など、母性的な思想がキリスト教のなかに浸透していく。これはヨーロッパという土地に宗教の根っこが移っていったからではないだろうか。大地母神の思想は基本的に豊かな土地に生まれる。一神教がその本拠地をヨーロッパに移したことでその思想的な基本が変化したように思われる。そのため受胎告知の「ガブリエル」は美術において「女性」の姿で描かれるようになる。ここで「天使」の性格に女性性が入ってきている。一方砂漠の宗教であるイスラム教において「ガブリエル」は相変わらず男性のままである。 つまり天使の性別というのは「体現するルール=自然環境に対する我々の生き方」の差が天使の性別を決定していくのではないだろうか。土地に根付いて生きる生き方において「母性原理」というのは重要な性質を持ち、放牧して生きる生き方では「父性原理」が重要になってくる。そしてその原理を体現する天使はその性をその時によって使い分けるのであろう。
by homeandhome
| 2005-03-06 16:16
| 天使
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