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核兵器という名の神話
Excite エキサイト : NPT条約y
80年代、核兵器は現実のものだった。冷戦構造の中、2つの超大国は一触即発の状態で核兵器によるチキンレースを行っていた。今となってはお笑いぐさだがスターウォーズ計画などというものも存在した(予算難でお蔵入り)。ボタン戦争と呼ばれる戦争がさかんにSFで描かれ、そのスイッチがかなり間抜けな理由で押されるという物語が語られていた。 90年代、ソビエトが崩壊し、冷戦構造が崩れた。そのなかで結局盛り上がっていた核の削減がうやむやのうちに消えていった。あのときから核兵器は「庶民化」する。核兵器が混乱期のロシアからテロリストの手に落ち、どこかでそれが使用されるという恐怖が世界を襲う。 そして現在、「最終兵器」というファンタジーの中で新たなチキンレースが始まっている。 核兵器を持つことはステータスなのか?正直、核兵器を持つ国ほど私は愚鈍に思えてしょうがない。それは現在唯一の超大国になっているあの国にした所でそうだ。核兵器を持っていても使用できないだろう。使えばそれこそ、国が滅ぶ。しかしその維持コストは半端ではない。 日本は唯一核を体験した国である。私たちの歴史の中に確実に核の恐ろしさは刻み込まれた。核兵器が平和をもたらすなんていうのはナンセンスだ。そのなかで既得権を主張する国も愚かであるし、今から持とうとしている国も愚かである。私はそう思う。
by homeandhome
| 2005-05-05 18:15
| 神話
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